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アナログゲームを題材にした作品。
読んでいるとやりたくなるゲームがいっぱい。
自分が知ったのは2020年。もともと好きな作品で、ちまちま読み進めているのだけれど、 とても刺さるフレーズがあったので書いておこうと思う。
(ネタバレがあります)
ミドリはその重大な決意を知った後輩に「怖くないのか」と問われる。
ミドリはそれに答えず、「クク」で遊ぼうと提案する。その最終盤において。
私はね、このゲームを遊ぶために思うの。
最初に配られるたった1枚のカード。
それを見ていろんなことを考える。
この手札で生き残れるか。
危険なカードは何枚残っているか。
現状を維持するのか、変化を求めるのか。
もちろん、現状維持すれば即脱落のリスクは回避できる。
でも、最終的に数字比べで負けてしまうかもしれない。
いろんなことを考えるけど...でも最後には「選ぶ」しかない。
たとえどんなにリスクがあっても、勝つためには...
自分の願いをかなえるためにはそれを承知で変化を選ばなければならない時が来る。
だからってもちろんいつでも勝てるわけじゃない。
あっさり負けちゃうことだってざらよ。
でもね、それって…
それってつまり、「生きる」ってことなのよ。
うん。 知ってた。でも忘れてた。
でも、今まで百万回言われたであろうことを、いい角度で描いてくれたと思う。
人生は選択の連続であって、何かを「やらない」のも選択なのであって、「何もしない」のも選択なのであって、選択からは逃げることができない。
でも自分から選んでいれば、ちょっとは進める気がするので、選んでいこうと思う。