この一冊ですべてわかる 会計の基本

会計の基本

会計の基本

s_iwkさんのブログにて紹介されていたので試しに読んでみた。
http://iwk.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/1-1914.html

全体を通して、非経理部門or非専門家といった視点からのありがちな疑問を提示し、それに応える形をとっており、読みやすかった。
本書の最初に書いてある「本書の利用法」において、「会計の要点を、手早く、簡単に、身につけたい」人がターゲットとあったが、それが題目だけではないという感じ。
総じてすっきりまとまっているので、すでに知っている事項についても読む価値はあり。

個人的に本書で理解が進んだと思ったのは内部統制の章と、予算管理やコストマネジメントの章。
内部統制に関しては正直なところ、まぁなんか書類を整備しないといけないんだな的な理解でしかなかったのだが、何を狙っているのかがわかった感がした。
予算管理は今やっている仕事の一部に近い(そうは言っても体系立てて学んでいるとは言いがたい)章なので、知っていることの整理にちょうど良かった。
コストマネジメントは製造業の例で書かれてはいるものの、保険でも考え方は同じなので、個人的には生保2の第5章を読む前の人にお勧めしてみたい。特にそういう業務をしたことがない人にはよいのかも。

なお、本書の表紙にも書いてある「会計ブロック」に関しては確かにわかりやすかったが、自分はすでに「わかっている」状態なので、それこそ入社一年目とかの人に勧めて感想を聞きたい。