終了

今年度の試験が全日程終了しました。
2次試験(生保)について、雑感など書いてみます。
特定できるようなレベルでは書かないつもり。

生保1
問題1(20点)
(1)局面転換対数正規モデル(RSLN2)(計算)
(2)個人保険で年齢性別によらず危険発生率を一律に設定する場合の問題点と容認されうる状況
(3)米国の就業不能所得補償保険退職者の給付にあたっての課題
(4)(ア)プロフィットマージンから営業保険料を逆算(計算)
   (イ)(ア)で前提を変更したときの変化(グラフから選択し、理由を述べる)
→(1)ははまりそうなので飛ばしたのでよくわかりません。
(2)は多少ひねっている気もしましたが、教科書で対応できるレベルかとも思われました。
(3)は意外な感じがありましたが、第4章(新商品)からの出題。記憶にあったので概ね書けた感じ。
(4)は計算はともかく、(イ)が見た目以上にやっかいで、ここで時間をやや使いすぎた感があります。
⇒良くて10〜12点?

問題2(40点)
(1)設立後間もない会社で保障性商品が販売好調。共同再保に出再割合80%で出再している。
①目的は?②出再割合を50%に引き下げることを検討している。メリデメは?
(2)変額年金の最低保証。「経済価値のヘッジ」「会計価値のヘッジ」の概要。両者の違いを踏まえて。
(3)①V>Sとなる例2つ ② U>Sとなる場合の解約を認めた場合の問題点 ③②を防ぐための方法3つ(留意点つき)
(4)団体保険における経験料率について説明し、無配当団体生命保険を経験料率法で設定するときの留意点
→(1)教科書で前半は書けるとして、後半に関してはデメリットは①の裏返し。メリットは?という話になるかと。
(2)概ね書けた気がしていましたが、後から考えると各論に突っ込んでしまった気がしてややマイナス。もう少しうまくまとめたほうが良かった。
(3)これは教科書。でもちょっと抜けがあったので厳しい。
(4)配当清算法の説明まで求められているのかちょっとよくわからなかったのですが、結局書かず。
⇒4割〜6割といったところ?

問題3(40点)
(1)医療保険。無解約返戻金商品をすでに販売中。保有契約・収益機会拡大のために選択基準を緩和/厳格化した商品を検討。導入するべきか?
(2)アキュムレーション方式・経済価値ベースでの料率設定(定期付終身)留意点、論点等について。
→(1)を選択したことだけ述べてあとは割愛。
どちらか1商品でなく、2商品並列で論じなければならないところが書きづらかった。
⇒不明

生保2
問題1(20点)
(1)第3分野のストレステスト(穴埋め)
(2)変額年金の最低保証V評価用の解約率(監督指針)(穴埋め)
(3)生命保険会社税制(穴埋め)
(4)損益計算書等から利源分析の各利源の損益(計算)
→(1)(2)はオーソドックスでした。一点気がかりな点があるとすれば、細かい表現まで監督指針に一致させなければならないかどうかくらい。
監督指針と教科書も微妙に表現異なるので、まぁいいかなとは思っていますが。
(3)は意外でしたが、事前に教科書を見ていたので概ねよし。
(4)は実務で利源分析やっていれば問題ないレベルですが、やったことがないといろいろずれそうな感じ。生命保険契約者保護機構負担金とか。
⇒9割前後?

問題2(40点)
(1)区分経理の意義および商品区分の設定(監督指針・検査マニュアルを踏まえ)
(2)「蔵銀枠」「利源枠」「純保枠」考え方、事業費統制の基準として採用する際のメリデメ
(3)実務基準における公正・衡平な配当、確認の概要
(4)長短金利上昇かつ一定期間継続局面を想定した場合の、収益、リスク管理面からの検討課題
→(1)は監督指針の押さえが甘くてうろ覚えだったのがやや×。
(2)(3)は教科書を押さえておくことで対応できるように思われます。
(4)はややひねっている気もしましたが、勉強していればある程度書けるところとも思われました。
⇒7割前後?

問題3(40点)
(1)ソルベンシー・マージン比率(新基準)を向上させるための方策・留意点
(2)経済価値ベースの保険負債を含む会計制度が導入された場合の、健全性確保、比較可能性、会社の収益・リスク管理のあり方その他の検討課題について
→(1)を選択したことだけ述べてあとは割愛。
ソルベンシー・マージンは準備してきた人が多いと思うので、(1)を解く人が多そうだなと思いました。
⇒不明

生保2はいけるといいなと思っている感じです。足切りされるようなレベルではないと思っているのですがー。
生保1は所見で6割くらい必要な計算なので、ちょっとつらいかと。

概ね力は出し切ったといえると思います。精進あるのみ。